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ライフ #「100年人生」の歩き方図鑑

300円貯金でまさかの「ガルバ通い」する76歳…"興味の数珠つなぎ"で見えてきた、人も自分も幸せになる「お金の使い方」

8分で読める
ヤマさん 
英語やAIの勉強、出会った人との対話をメモに記録…ヤマさんの好奇心は若者顔負けだ(写真:筆者撮影)
  • 大高 香世 博報堂研究デザインセンター 主席研究員
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ここまで聞いて、最初の300円がまた違って見えてきた。

ヤマさんは、生活の楽しみを削っているのではない。むしろ、お金の使い方を変えることで、楽しみを増やしている。

人生100年時代。長くなった人生に備えて、いくら貯めるかはもちろん大切だ。でも、長くなった時間を楽しむために、何に使うかも同じくらい大切なのではないだろうか。

ヤマさんのお金の使い方には、3つの特徴があるように思う。

1. 幸せを我慢せず、予算を組み替えること

コーヒーをゼロにするのではなく、少し安いものに替えて、別の楽しみをつくる。

2. 次の楽しみが生まれることに使うこと

1万円を使って終わりではない。人と出会い、興味が生まれ、次の行動につながっていく。

3. 自分だけでなく、誰かもうれしいことに使うこと

相手に興味を持つ。応援する。すると相手からまた何かが返ってくる。

自分の喜びや楽しみを誰かと共有すると、さらに幸福を感じる

実は、特に2つ目と3つ目に重なるような調査結果も出ている。

当研究所が20~80代の男女728人に、何にお金を使うことが最も幸せかを聞いたところ、最も多かったのは、友人との旅行や外食、贈り物などの「自分+他者のための消費」で50.3%。「自分のための消費」の34.1%を上回り、「貯蓄」は6.2%だった。

また、自由回答を分析すると、自分が喜びや楽しみを感じ、それを誰かと共有することで、さらに幸福を感じるという共通点が見えてきた。私たちは、こうしたお金の使い方を「幸循環消費」と名づけている。

さらに、幸循環消費をしている人のほうが、していない人よりも「100歳まで生きたい」と思う割合が高いという結果も出た。

ヤマさんの300円も、まさにそんな幸循環消費の一つと言えそうだ。

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