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政治・経済・投資 #小幡績教授のアフターエコノミクス

いまやイノベーションの成功は社会にとって害悪となった…新製品のほとんどすべてが新しい「麻薬」【新章開幕】

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第1部は書籍化に向け進行中
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
本記事は2026年10月13日6:00まで無料で全文をご覧いただけます。それ以降は有料会員限定となります。

INDEX

「アフターエコノミクス」第1部は、供給サイド、生産の話が少し欠けていた。ここから、それを補うという観点で改めて、生産の理論を考えていこう。

まず、今日は、象徴的なものから。

イノベーション

イノベーションとは何か。一般的に言われているイノベーションは、シュンペーターの分類が有名で、彼は5つのカテゴリーを挙げている。

1 新しい製品やサービスの創出(プロダクト・イノベーション)
2 新しい生産方法の導入(プロセス・イノベーション)
3 新しい市場への参入・販路の開拓(マーケット・イノベーション)
4 新しい資源や供給源の獲得(サプライチェーン・イノベーション)
5 新しい組織の実現(オーガニゼーション・イノベーション)

これを2つに分けることができる。例えば、1は新しい財、2から5は既存の財に関するものである。あるいは、1と3は新しい需要であり、それ以外は、既存の需要である。

一方、1から5に共通することは、すべて供給サイドの行為である。イノベーションの主体は供給者だから、当然ともいえるかもしれない。

ほとんどのイノベーションはイノベーションではない

一方、私は、3つに分類している。

I 生産効率イノベーション:生産コストの大幅な改善。生産関数に影響。
II 改良イノベーション:財の特性の大幅な改善。需要関数に影響。
III 新製品:新しい財の供給。

つまり、供給サイド、需要サイド、新市場に分けている。

こう分けるべきなのは、実は、21世紀の現在、イノベーションと言われているほとんどのものがイノベーションではないことを示すためだ。

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