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政治・経済・投資 #小幡績教授のアフターエコノミクス

〈ノーベル経済学賞〉はほぼ毎年間違っているが、今年の致命的な間違いは経済学の未来をなくすかもしれない

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政策に使えるツールを整備したことが評価された(写真: Getty Images)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
※本記事は2026年10月20日6:00まで無料で全文をご覧いただけます。それ以降は有料会員限定となります。

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ノーベル経済学賞は特別だ。ノーベル物理学賞など、ほかのノーベル賞とは違う。

なぜなら、学問的に間違っていても、受賞できるからだ。

そんな馬鹿な、と思われるだろうが、これは、私の意見ではなく、客観的な事実だ。

100%明らかな事例は2013年だ。資産価格の実証分析に関する功績ということで、ユジン・ファーマ、ラース・ハンセン、ロバート・シラーの3氏に贈られた。しかし、ファーマは、効率的市場仮説の創始者であり絶対神であり、現代ファイナンスと呼ばれる伝統的ファイナンス理論を主張し、シラーは、それが間違っているとして名乗りを上げた行動ファイナンスの中心人物だからだ。

だから、論理的に少なくとも2人のうち1人は必ず間違っているのである。

2013年の審査委員会が過ちを犯したのかというと、そんなことはなく、程度の差こそあれ、それはほぼ毎年のことだ。今年の受賞理由となった研究も間違っているのだ。

今年の授賞理由の解説は100%間違っている

少数派ではあるが、一定数の経済学者が、2人の研究は間違っていると思っているだろうし、その現実への適用に関しては、半分近く(または半分以上)の経済学者、エコノミストは疑問をもっているだろう。

では、なぜ、そんなことになってしまうか、というと、ほぼすべての経済学は常に間違っているからだ。なぜ、間違うかということ、まずなにはともあれ、現実を虚心坦懐に見つめるということをせず、理論のための理論、実証のための実証をしてしまうように現代経済学はなってしまったからである。

今年の受賞者の授賞理由の研究を見ながら、それを考えてみよう。

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