学生に話を聞くと、必修単位を取るためにみんなで協力する必要のある学部はコミュニティが強いけれど、自由に自分のやりたいように単位を取れる学部では、友達を作りづらいようです。自主性優位のために、つながりを作れない学生が増えてしまうんですね。
そもそも人間は、生まれた場所にすでに集団が存在していて、そこに組み入れられる歴史がありましたから、自分で集団を探すという本能が備わっていないとも言えます。
しかし、今の文明の中では、自分に合った集団を探すことが要求されていて、それを無理にでも作らなければならない時代になっているのです。「集団先行」の日本人には、そうした「就活」はつらいのです。
大阪人はなぜアメリカ人に近いのか
日本人でも違いはあります。例えば、大阪の人はアメリカ人に近いと言えます。個人主義でストレート、「自分はこう考える」という風土を強く感じます。
これは商業の発展が関係しています。大阪は商人の街です。商売というのは、誠実にあるがままのことを言うほうが、より高い価値につながります。嘘をついてしまうと、バレた時に二度と取引してもらえなくなる。だから、オープンにして信頼を勝ち取り、妥当な値付けで長期的な関係を築くほうがよいのです。
商人は地方より都市のほうが多く、都市の人の方がオープンです。田舎の場合、みんなで田植えをするなど協力関係が非常に大事で、表面的にうまくやれてさえいれば自分にも利益があるために、関係性を壊すようなことは黙っておく傾向が強いのです。
大阪の松下電器(現パナソニック)が強いのも商人由来だからでしょう。組織が大きくなっても、本社のルールを外れることが起きない仕組みを作っている企業でもあります。


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