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「65歳でタイミー始める」ASDの子を持つ父が《スキマバイト》に、決意の裏にあった"息子の大学合格"からのまさかの借金

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取材に答える息子の敦さん。話すことを事前にノートにまとめていた(写真:筆者撮影)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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千葉県に住む田中健司さん(67、仮名)は、スキマバイトアプリ「タイミー」を使って、倉庫の軽作業や農作業、清掃など10以上の仕事を経験してきた。

自営業を営む田中さんが、65歳を過ぎて「タイミーさん」になったのには切実な理由があった。

「どんな仕事なら息子が無理せず働けるのか。自分でやることで確かめたかったんです」

かつてはバイトをしていた息子

長男の敦さん(30、仮名)はコミュニケーションに支障をきたしやすいASD(自閉スペクトラム症)と診断され、現在はグループホームで暮らしている。

しかし20代の数年間、大学に通いながらアルバイトをしていた時期があった。あの頃はなぜうまく回っていたのか。そして、なぜ崩れたのか。その問いを解く手がかりが、タイミーで働くことで見つかるかもしれないと考えた。

敦さんは幼い頃から、周囲の子どもと違っていた。言葉がなかなか出ず、目線が合わない。落ち着いて座っていることも難しい。5歳のとき、知的な遅れを伴わない広汎性発達障害(現在の診断基準ではASD)と診断された。

小学校に入ると周囲との不協和音はさらに大きくなった。

「とにかく普通に座っていられず、授業中でも教室を歩き回る。学校から度々呼び出され、毎週決まった曜日に授業を参観するように言われました。ただ、親が見ているときはおとなしいんです……」

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