田中さんは24年末、敦さんが大学時代に利用していた単発バイトの求人サイトに登録した。ところが、応募したバイトは3回続けて不採用となった。
「65歳という年齢もあったんでしょうね」
その後、応募フォームに自己PR欄がある別の単発バイト求人サイトも使ってみた。「レスリング・柔道有段者、現役」と書くと、トラックから大量の荷物を降ろす「デバンニング」という仕事を紹介されやってみたが、シニアにはあまりに過酷で1回で撤退した。
タイミーの存在を知る
そんなとき、テレビCMでタイミーの存在を知り、登録してみた。
「最初の現場に行って、以降はタイミー一択です」と田中さん。
タイミーは求人を出す側が年齢や障がいの有無など属性ではじく仕組みがなく、申し込んだらマッチングが成立する。「ASDの息子の仕事を追体験したい」と考える60代の父親にとって、打ってつけのシステムだった。
田中さんは軽作業系のバイトを中心に1年かけて10以上の現場に入った。そこで見たのは、敦さんのような障がいのある人たちが当たり前に機能している、単発バイトの世界だった。


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