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ライフ #自動車最前線

四隅まで手が届く感覚、驚きの取りまわし…世界限定75台、アストンマーティン「DB12 S Volante」の数値に現れない魅力

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「DB12」のハイパフォーマンス仕様として用意された「DB12 S」(写真:三木 宏章)
  • 宮城 光 モビリティスペシャリスト

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アストンマーティン「DB12 S Volante(ヴォランテ)」の前に立った。最初に目へ飛び込んできたのは、ロングノーズと流麗なボディラインだった。低く構えたフロントから長く伸びるノーズ。その先端からキャビンへと流れていくシルエットには、イギリスのスポーツカーが長い時間をかけて育ててきた美意識がある。

実車を目の前にすると、その存在感には圧倒される。

この美しいDB12 S Volanteのドライバーズシートに収まるため、スワンウイングドアを開ける。美しいレイアウトで整然と並ぶスイッチからローレットダイヤルのスタートボタン押す。瞬間にV8ツインターボエンジンが目覚める。

セレクターレバーでDレンジを選べば、700PSのDB12 S Volanteがドラマチックな時間に誘ってくれる。700PS出力のマシンをドライブする瞬間、興奮しないドライバーはいないだろう。

【写真】アストンマーティン「DB12 S Volante」のディテール(99枚)

走り出して驚く、取りまわしの良さ、そして扱いやすさ

アストンマーティン伝統「S」の称号を冠する、3番目のモデルとしてデビューした「DB12 S」。DB12をベースにした世界限定75台のハイパフォーマンス仕様で、オープンボディとなる今回の「Volante」のほか、クローズドボディの「クーペ」をラインナップする。試乗したのはアストンマーティン正規ディーラー「Aston Martin Tokyo」の車両。ちなみにSKY GROUPが運営するAston Martin Tokyoは、ASTON MARTIN LAGONDA LIMITEDより、2024年度の新車販売台数において、4年連続世界最多を認定されている。世界で一番アストンマーティンを販売しているディーラーとなる(写真:三木 宏章)

私も気持ちの高まりを抑えきれない。ところが、ステアリングを握って走り出すと、その印象は拍子抜けするほど穏やかだ。

思ったよりも、ずっと扱いやすい――、すばらしいグランドフィードバックだ。

これがいつもの市街地を走り始めて、最初に感じたことだった。ボディサイズは全長4725mm、全幅1980mm。ドアミラーまで含めれば2135mmになる。少々幅は広いが、国産で言えば、トヨタ「クラウン」あたり。

しかし、実際に走らせてみると、そのビジュアルほど車体の大きさを意識させない。前輪がどこを通っているのか。後輪がどのラインを追ってくるのか。ステアリング操作と頭の中の走行イメージがうまくシンクロする。

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