有料会員登録
ライフ #自動車最前線

四隅まで手が届く感覚、驚きの取りまわし…世界限定75台、アストンマーティン「DB12 S Volante」の数値に現れない魅力

12分で読める
「DB12」のハイパフォーマンス仕様として用意された「DB12 S」(写真:三木 宏章)
  • 宮城 光 モビリティスペシャリスト
2/6 PAGES
3/6 PAGES
シートレイアウトは、2✕2の4座仕様(写真:三木 宏章)

まるでF1パイロットがマシンの状態を確認するインスタレーションラップのように、機械の動作を一瞬だけ感じとる。しかし、その直後には次のギアへ滑らかにつながっている。この作り込まれたシームレスさが面白い。

現代技術の極みとは? 特に趣味性の求められる場合には、その存在をすべて消してしまうことではないのかもしれない。

ドライバーに必要な情報だけを残し、それ以外を徹底的に消していく。DB12 S Volanteの8速ATには、そんな大人の技術を感じた。

デジタルとアナログの調和、最新のインフォテインメントシステム

DB12 S Volanteのインテリア(写真:三木 宏章)

そしてもうひとつ、現代のアストンマーティンを象徴するように感じたのがインフォテインメントだ。タッチパネルを中心としながら、コンソールにはアナログスイッチがしっかりと残されている。

すべてをタッチパネルに押し込まない。かといって、昔ながらの操作系だけでもない。指で触れるべきものと、手の感触で操作したいもの、その境界線に、実に巧みな「大人のさじ加減」がある。

最新技術を採用しながら、人間がクルマと接する感覚を置き去りにしていない。ここにもアストンマーティンらしさを感じた。

高速道路からワインディングへ、気がつく骨格のすばらしさ

東名高速から小田原厚木道路を抜け、箱根へドライブする筆者(写真:三木 宏章)

高速道路から箱根へ向かう。

ここから、DB12 S Volanteのもうひとつの顔が見えてきた。市街地で感じた「取りまわしの良さ」が、ワインディングでは「正確さ」に変わっていく。

そして、ここで初めて、このクルマの「骨格」を意識した。

DB12 S Volanteのボディシェルは、アルミニウム・ボンデッド・モノコック。アルミニウムのパネルや押し出し材を、強力な構造用接着剤によって接合し、一体構造としている。

さらにボディパネルにもアルミニウムとコンポジットが使われる。異なる素材を適材適所で使い分けながら、軽量化と剛性、そしてボディとしての精度を追求する。

4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数