新型「アストンマーティン」見た目と違うキャラクター。1億円超のハイパーカー「ヴァルハラ」の使い勝手

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上方に開く「シザーズドア」は低い車高の車体で乗降性を確保するために採用されている(写真:Aston Martin Lagonda)

アストンマーティンが、ハイパースポーツカーというカテゴリーに属する新型車「ヴァルハラ」を発売。2026年3月に、テストドライブができた。

同社初の量産型ミドシップモデルといい、V8に電気モーターを組み合わせた全輪駆動で、出力は1000馬力超え。私が乗ったのは、スペインのナバラサーキットと一般道だ。

【写真】まるでレースカーのような姿「ヴァルハラ」の内外装を見る(28枚)

「拡大しない」マーケットの中で

「ウルトラ級のラグジュアリー性と高性能によるブランドの未来形」

アストンマーティン・ラゴンダのエイドリアン・ホールマークCEOは、ヴァルハラを紹介するプレスリリース内で、このクルマへの期待をそう表現している。

興味深いのは、しかし、「超がつく性能と価格をもったスポーツカーのマーケットはここから先、あまり拡大はしていかないでしょう」という同社のプロダクトマネージメント責任者の発言だ。

出力を高め、最高速と加速性能を引き上げていけば、高価格でもどんどん売れていく、という時代は過ぎ去った。

これが、ヴァルハラを含め、プロダクトの商品性を包括的に管理する、ヘッド・オブ・プロダクトマネージメントのニール・ヒューズ氏の見解だった。

アストンマーティンのデザインアイデンティティを継承しているフロントまわり(写真:Aston Martin Lagonda)

そこでどうするか。

「超」が頭にいくつもつきそうな富裕層向けの市場には、今後、使い捨て(?)のような超高性能のバッテリー駆動のスポーツモデルが投入されるという見方もある中で、ヴァルハラの狙いは堅実だ。

アストンマーティン・アラムコF1チームで蓄積した空力技術などを採用し、その性能をアピール。販売台数を絞り、希少性を確保。それでいて、1億2890万円という価格は競合よりすこし低めに設定している。

価格については、たとえばヴァルハラ単体で高い収益性を追求するというより、この先にも開発が予定されているハイパースポーツカーでもって、ブランドの訴求力を高めることに利用するはずだ。

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