五反田といえば、以前はオフィス街といったイメージもあったが、少しずつその顔つきを変え、「住みよい街」として整備が進む。国勢調査の数値を見ると、五反田エリアは品川区や23区全体と比較しても人口の伸び率が高い。
東急などを中心に2000年代後半ごろから再開発が行われ、東口を出て歩くとタワーマンションがいくつも建設されている。昔ながらの精肉店があったり、自然環境では目黒川沿いに遊歩道があったり、歩いてみると住みやすそうな印象を受ける。
五反田食堂はイオンやららぽーとに入っているフードコートのように、他に強い集客要因となるテナントがあるわけではないので、こうした住民をいかに取り込むかが継続性のカギを握る。そのうえで、コンセプトでまず住民に目を向けるのは正解だ。
独特な空間づくりが、ワクワク感をそそる
五反田食堂は大きく「食事エリア」と「カフェエリア」の2つに分かれている。また、席には各店舗で注文したものを飲食できる「共用席」と、特定の店舗で注文したもののみ飲食できるイートイン的な「専用席」がある。
カフェエリアのほうから中に入ると、通路の左右に横丁のように並ぶ食事エリアの看板が目に入ってくる。一般的なフードコートは通路の片側に店舗が並び、もう片側には座席が広がるレイアウトや、箱庭型というか、空間の中心に座席が密集し、それを店舗が囲うような配置が多い。今回のような空間設計はなかなかレアだ。通路を突き当たりまで歩くと、L字型と表現すれば良いのか、左手にも店や座席が配置されている。


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