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ライフ #おとなたちには、わからない

「生まれたくなかった」「親ガチャ2回失敗するって、ない」…実の親を知らない40代女性が今も問い続ける、生まれてきた意味

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晃子さんと母親
育ての母と笑い合う幼い頃の晃子さん。「昔はこんなに笑っていたんだ……」と振り返る(写真:晃子さん提供)
  • 大塚 玲子 ノンフィクションライター
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晃子さんが初めて取材を受けたのは、自身が養子とわかった3カ月後のことでした。菊田氏の産院について検索していたところ、たまたま彼の行為をたたえるニュース動画を目にして違和感を抱き、すぐにテレビ局にメールを送ったのです。

「あっせんされた子どもの側の意見も聞いてください」。そう訴えると、東北放送の記者が晃子さんの元を訪れ、真摯に耳を傾けてくれたといいます。

親よりきょうだいに会いたい

晃子さんは取材を受ける際、3つの願いを持っていました。1つ目は、報道により彼女の親探しの手がかりが得られること。2つ目は、彼女と同様に菊田氏の産院であっせんされた人に会うこと。そして3つ目は、養子には「真実告知」を行うように報道してもらうことです。

すべてはかないませんでしたが、2つ目の願い、菊田氏にあっせんされたほかの養子に会うことはできました。番組の放送後、数名から「私も同じ」という連絡を受けたのです。

自身の出自を知った経緯も、抱えている思いも、それぞれでした。「今は幸せだから親探しはしなくていい」という人もいれば、「事情を知っていそうな人はいるけれど、怖くて聞けない」という人、晃子さんと同様、なんとか真実を知ろうと手を尽くしている人もいたといいます。

晃子さんは今も、親探しに結びつく情報を残念ながら得られていません。

「親よりもきょうだいに会いたいんです。小さい頃、私はいつも1人で遊んでいて、ずっと『きょうだいが欲しい』と思っていた。親には会えないとしても、(遺伝性の)病気のことだけは聞きたいです」

いとこからもらったミッキーマウスを大事にしていた(写真:晃子さん提供)
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