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反日で知られた台湾の政治家・高金素梅氏、なぜ起訴された?3500万円超の公金不正から側近逃亡、「中国資金」疑惑まで

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2005年、大阪高裁での控訴審判決後の記者会見に出席した高金素梅氏(中央)(写真:時事)

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台湾の高金素梅(ガオジン・スーメイ)氏は、台湾原住民を代表する無所属の立法委員(国会議員)に汚職スキャンダルが発覚、台湾社会で話題となっている。
彼女はかつて俳優・歌手として活動した後、2002年に政界入りした。その後、2000年代後半からは日本の台湾植民地支配や戦争責任をめぐる問題に極めて敏感で、靖国神社に合祀された台湾原住民「高砂義勇隊」の祖霊を故郷に返すよう求め、たびたび訪日して抗議活動を展開してきたことで有名だ。日本政府に謝罪や歴史の反省を強く要求する言動から、日本では「台湾の反日派」とみられることも多い。一方、本人はこうした活動を原住民族の尊厳と歴史的正義を回復する運動と位置づけている。
そんな彼女にどのような不正があったのか。また単なる汚職事件を超えて安保事案にも発展する可能性が出てきた。彼女に何があったのか。

先住民のベテラン立法議員

台湾の無所属(山地先住民族選挙区選出)の立法委員(国会議員に相当)である高金素梅氏が、公設秘書(公費助理)の給与などを不正に受給したとして2026年6月8日、台北地方検察署に起訴された。

検察は、高金氏が長年にわたり公費助理制度を悪用し、立法院(国会)から「幽霊秘書」(名義貸し)などで秘書給与や関連手当などを不正に受給していた疑いがある。その額は総額787万2743台湾ドル(約3500万~3800万円)。

さらに、未承認の新型コロナウイルス抗原検査キットを中国から違法に輸入したとして、医療機材管理法違反などの罪にも問われている。

一連の捜査で、高金氏の国会事務所の主任を務めていた張俊傑氏という人物がいる。彼は今回、証拠隠滅や関係者との口裏合わせのおそれがあるとして勾留された。その後も勾留が続き、検察は高金氏を含む関係者の組織的な関与について捜査を進めた。

高金氏本人は、捜査の過程で体調不良を訴えて病院に搬送された後、出境禁止措置を受けた上で検察の事情聴取を受けた。その後は在宅のまま捜査が続けられ6月8日に起訴された。

台北地検は、高金氏について犯行期間が長く、金額も少なくないことなどを理由に懲役12年6月以上を求刑した。

一方、高金氏は容疑を否認している。起訴後には「黒夜一定会結束(暗闇は必ず終わる)」と述べ、自らの潔白を訴えた。また、検察が問題視している抗原検査キットについては、コロナ禍において部族や地方の人々を救うためのものだったと主張している。

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