有料会員登録
政治・経済・投資 #ホットイシュー

反日で知られた台湾の政治家・高金素梅氏、なぜ起訴された?3500万円超の公金不正から側近逃亡、「中国資金」疑惑まで

10分で読める
2005年、大阪高裁での控訴審判決後の記者会見に出席した高金素梅氏(中央)(写真:時事)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES

高金氏と日本との関係に目を向けると、日本社会でもたびたび議論を呼んできた政治家であることがわかる。

「金素梅」の名で歌手や女優として活動していた時期には、日本との間で目立った政治的な関わりはなかった。当時は台湾を代表する人気芸能人の1人として、主に文化交流の文脈で認識されていた。

しかし01年に立法委員へ初当選して以降、日本統治時代の歴史問題に積極的に取り組む姿勢を鮮明にしていく。

本人によれば、日本統治時代を伝える歴史資料や写真に触れたことをきっかけに、母方である先住民族としてのルーツや歴史的経験を強く意識するようになったという。

靖国神社で抗議活動・拘束される

以後は、高砂義勇隊の遺族らとともに、日本政府や靖国神社に対して、台湾出身者の合祀取り消しを求める活動を展開した。

02年から09年にかけてたびたび来日し、抗議活動や訴訟を行っている。その中でもとくに注目を集めたのが09年に靖国神社で行われた抗議活動だった。

09年8月11日、高金氏は約50人の先住民族関係者らとともに靖国神社を訪れ、境内で抗議活動を行った。この際、神職や警備員ともみ合いとなり、警備員1人が軽傷を負った。

この件について、警視庁は11年に高金氏を書類送検したが、東京地方検察庁は同年、不起訴処分としている。

また、03年から05年にかけては、当時の小泉純一郎首相が靖国神社を参拝したことで「精神的苦痛を受けた」として、日本の市民団体などとともに大阪地方裁判所へ損害賠償請求訴訟を提起した。

この請求自体は退けられたものの、判決理由の中で首相の参拝について違憲判断が示された。高金氏はこれを「歴史的勝利」と評価している。

5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数