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実は、驚くべき報告があります。特別な運動をしない場合、私たちの筋肉は1年ごとに約2%ずつ減少していくといわれているのです。
「要支援」の原因1位は関節の病気
なぜ、これほどまでに下半身の衰えを警戒すべきなのでしょうか。厚生労働省の調査(2022年国民生活基礎調査)によると、高齢者が「要支援(日常生活で少しの助けが必要な状態)」になる原因の第1位は、認知症や血管の疾患ではありません。
最も多いのは、膝や腰などの「関節疾患」であり、全体の19・3%を占めています。
とくに、40代・50代から静かに進行する「変形性膝関節症」は、最初は「正座が少ししんどい」「階段が面倒だ」といった程度の違和感から始まります。
しかし、この段階で放置してしまうと下半身の衰えが加速し、やがて自力で歩けなくなるリスクをはらんでいるのです。
下半身の筋力が衰えると、歩行が不安定になり、外出が怖くなります。すると活動量が減り、さらに筋肉が落ちる……といった「負のスパイラル」に陥ります。
こうした状態を「運動器不安定症」や「ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ)」と呼びます。ロコモは、進行すると引きこもりや寝たきりのリスクを急激に高めてしまう、現代長寿社会の大きな課題です。


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