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「1日1万歩より優れている」"ボケ予防と転倒防止"に毎日1分の片足立ち→「骨に与える負荷」「バランス制御能力」がポイント

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歩く老夫婦
下半身の衰えが加速すると自力で歩けなくなるリスクがあるといいます(写真:buritora / PIXTA)
  • 中山 潤一 中山クリニック院長、整形外科医、医学博士
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でも、「もう年だから仕方ない」とあきらめる必要はありません。

大切なのは、「歩けなくなってから対処する」のではなく、「歩くための準備」を日常に取り入れることです。関節や筋肉は、急に鍛えようとしても思うようには応えてくれませんが、軽い刺激を継続的に与えることで、少しずつ確実に機能を取り戻していきます。こうした積み重ねが、転びにくい体と、安心して歩ける毎日をつくっていくのです。

「最近、疲れやすくなった」

「以前より歩くスピードが落ちた」

「食欲があまりわかない」

こうした心当たりを、単なる「年のせい」と片付けてはいませんか?

実は、健康な状態から介護が必要な状態へと向かう、その中間の段階を指す重要な言葉があります。それが、今注目されている「フレイル」です。

フレイルとは、日本語で「虚弱」を意味します。かつての「元気な自分」と、助けが必要な「要介護状態」の、まさにグラグラと揺れ動く境界線に立っている状態です。

フレイルが恐ろしいのは、本人も気づかないうちに、静かに、そして着実に進行する点です。「転ぶのが怖くて外出を控える」ようになると、足腰の筋力が急激に低下します。筋力が落ちるとさらに歩行が不安定になり、ますます外に出なくなる……。この「恐怖と衰えの悪循環」に一度足を踏み入れると、坂道を転げ落ちるように要介護状態へと突き進んでしまうのです。

高齢者の「3人に1人」が直面する現実

WHO(世界保健機関)の報告によれば、65歳以上の3人に1人が毎年転倒を経験しており、80歳以上ではその確率は2人に1人にまで跳ね上がります。

フレイルの状態にある方が一度転倒し、太ももの付け根や背骨を骨折してしまうことで、そのまま寝たきりになってしまうケースも少なくありません。昨日まで普通にこなせていた「買い物」や「入浴」ができなくなる。そんな日常の喪失が、フレイルの背後に隠れているのです。

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