重大事故の多くは、睡眠不足で疲れた脳が引き起こす。眠くなっても事故を起こさせない技術を磨いてきたトヨタ自動車が次に手を付けたのは、そもそも眠れる道具だった。仮眠ツール「TOTONE(トトネ)」である。
その開発を率いる担当者が8月27日、大阪・うめきたのグラングリーン大阪で開かれた実証イベント「Power Nap Culture Lab 大阪」の先行メディアデーに登壇した。会場のウェルビーイング施設「SLOW AND STEADY」では10月29日まで、TOTONEと立ったまま眠る仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」を無料で体験できる。
「仮眠=サボり」は互いの思い込みだった
パワーナップは戦略的に取る短時間の仮眠を指し、海外ではGoogleやNASAが専用の仮眠室を設けるなど、生産性を保つ施策として活用されているという。日本ではどうか。トヨタは当日、全国の20〜50代会社員1038人を対象にした調査「お昼寝白書2026」を初公開した。それによると、勤務中に眠気を感じる人は85.9%に上る一方、日常的に仮眠を取る人は10.4%にとどまる。
白書で目を引くのは認知のズレだ。「日本社会には仮眠=サボりという空気がある」と感じる人は80.9%に達した。ところが、実際に勤務中に仮眠している人を見て「サボっていると思う」と答えた人は7.8%にとどまる。


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