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かつて鉄道車両は、各鉄道会社に合わせたオーダーメイドが当たり前だった。鉄道会社は、自社の規格に合った車両の要望をメーカーヘ出し、メーカーは車体寸法から性能、基本構造まで、要望に合致した車両をゼロから造っていた。
これは購入する側にとってはありがたいことではあるが、メーカーの負担は大きい。鉄道会社のイメージにも影響する前面デザインや塗装などは各社独自のものを採用するとしても、せめて基本構造は共通化したい。そんななか、1992年に誕生したJR東日本の209系電車は、鉄道車両の設計思想に大きな影響を与えた。これ以降、JR東日本の通勤・近郊用車両はこの209系の設計思想をベースに生産されており、JR以外の会社でも基本構造(プラットフォーム)を共通化した車両が生まれている。
日本は「共通化進めても個性重視」だが…
こうした基本構造の共通化は、鉄道会社にとってもメリットは多い。コストを抑えることが可能となる一方、自社に必要な性能は確保し、デザインも独自色を出すことが可能となる。JR(国鉄)、私鉄が線路幅や電圧、車両限界などがバラバラのまま歴史を歩んできた、日本ならではの進化と言える。
一方、近年のヨーロッパの鉄道はこのような「基本構造の共通化」をさらに進め、各国で同じ形の車両を見かけることが増えている。どんな事情があるのだろうか。

