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ビジネス #鉄道最前線

どの国も「見た目そっくり」欧州鉄道の新車導入事情 各社が独自デザイン競う日本と何が違うのか

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ドイツのシーメンスが製造・販売する機関車「ヴェクトロン」。注文数は2000両に達する(撮影:橋爪智之)
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一方、シーメンスの競合となるフランスのアルストムは、かつて「プリマ」と呼ばれる機関車を製造していたが、本国フランス以外ではほとんど売れず、機関車に関してはヨーロッパ市場から事実上撤退していたに等しかった。

しかしその後、同社は業界再編でボンバルディアを吸収合併することに成功、ボンバルディアが開発した汎用機関車「TRAXX(トラックス)」をアルストムブランドで販売することになった。ヴェクトロンほどではないが、TRAXXは比較的多く販売されており、イタリアではイタリア鉄道貨物部門「メルチタリア」を筆頭に、ヴェクトロンよりも多く販売されている。このように、国によって「売れ筋」が違うこともある。

アルストムへ引き継がれた汎用機関車「TRAXX3」。チェコのレギオジェットで活躍する車両。ヴェクトロンの対抗馬として期待される(撮影:橋爪智之)

ほとんど売れない車種もある

逆に、機関車市場でふるわなかったメーカーが、チェコのシュコダや、イタリアのアンサルドブレダ(現日立レール)だ。

チェコのシュコダは、ヨーロッパ市場を見据えて汎用機関車「109E」を開発、チェコ鉄道やドイツ鉄道などに採用されたが、信頼性の不足に加え、チェコ鉄道は契約上のトラブルを抱えてしまい、わずか28両しか生産されなかった。この先契約する会社がなければ、自然消滅する形になるかもしれない。

商業的に失敗したチェコのシュコダ製109E(ドイツ鉄道102型)。28両のみの製造に終わった(撮影:橋爪智之)
【写真を見る】イタリア鉄道向けに製造された汎用型機関車のE403型。24両で生産が打ち切られた

アンサルドブレダも、イタリア鉄道向けに汎用型のE403型という機関車を製造していた。しかし、大量生産されるシーメンスなど他社の車両に比べて価格面で太刀打ちできなかったことに加え、やはり信頼性の問題を抱えており、こちらも24両で生産打ち切りとなった。同社は日立に買収されたあと、機関車生産からは完全に撤退している。

このように、「完成車」を買う世界では、ほとんど売れない車種というのも存在するのだ。

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