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静岡県東部のソウルフード「のっぽパン」は、34センチの細長いコッペパンにクリームを挟んだご当地パンだ。1978年の発売以来地域で親しまれてきたが、2007年に惜しまれながら販売を終えた。しかし、9カ月後の2008年4月、専門店のオープンによって復活を果たす。その経緯については前編に記している。
ところが、2013年には再び2店舗の専門店が閉店することになった。一体なぜだったのか。
生産量はかつての10分の1「それでもうお腹いっぱい」
熱狂を持って迎えられたのっぽパンだったが、復活時の熱は徐々に冷めていった。一方で、専門店の勢いに陰りが見え始めたころ、地元スーパーから「復活したなら、ぜひ取り扱いたい」という問い合わせが相次いでいた。ところが、一度販売を終えた商品を外部に卸すことには社内で慎重論が根強く、話はなかなか前に進まなかった。
そこから、どのように小売店の売り場へ戻っていったのか。営業の林幹人さんに話を聞いた。
「自分は卸を復活したいって、社長に言ったんですよ」
子どもの頃からのっぽパンを食べていたという林さん。専門店だけでなく、かつてのように地域の人が普段の買い物で手に取れる商品に戻したいと考えていた。
「新しい商品を一から知ってもらうには、お金も時間もかかります。のっぽパンは一度なくなったとはいえ、みんなが知っているブランド力がある。ネームバリューを生かさないのは、宝の持ち腐れだと思いました」


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