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ドラえもん映画といえば、『のび太の恐竜』『のび太とふしぎ風使い』『のび太の宝島』など、夏のひと時を描いた作品が多い。中でも、映画ドラえもんシリーズの原点である『のび太の恐竜』は、誰もがその大冒険にワクワクさせられる作品だ。そんな『のび太の恐竜』を見ると、ふと夏休みに山口の田舎で過ごした約1カ月間を思い出す。
小学1年生の夏、筆者は両親とひとつ上の兄と共に、山口県の柳井市にあった山の中で過ごしていた。自然に囲まれた日本の古き良き田舎で家族4人で楽しく過ごす……なんてことはなく、2、3日もすれば父も母もいなくなっていた。
祖父母の家に置き去りにされ、知らない田舎でほとんど会ったことのない祖父母とひと夏を過ごす。そうして夏が過ぎ、実家に帰宅した筆者たち兄妹を待っていたのは想像を絶するほど過酷な現実だったーー。
初めての夏休みは、田舎への置き去りスタートだった
筆者はいわゆる毒親サバイバーだ。東洋経済オンラインにて連載しているエッセイ「ドラと毒親」で書いてきたとおり、両親の喧嘩で母親が物を投げるので、怪我をしないよう兄と身を寄せ合いながら机の下に隠れるような日々を送ってきた。さらに、ネグレクトにより、食事を与えられず、お腹が空きすぎて泣きながらすごした夜もある。
そんな小学1年生の夏休みがはじまったばかりのある日、父・母・兄・筆者の家族4人で車に乗り込み、実家のある広島県から父方の祖父母の家がある柳井市へ出発した。家族水入らずの時間などなく、速攻で置き去りにされた。後から知った話だが、これは両親が離婚の話し合いをするため、邪魔な子どもを預けていたらしい。


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