期待値の低さを逆手に取る
「ゆで太郎は、立ち食いそばではありません」
よく「立ち食いそばですよね」と言われるんですが、私たちは立ち食いそばではない、という強い信念を持っています。これは業態の話ではなく、もっと根本的な話です。
そもそもゆで太郎のルーツをお話しすると、信越食品がつくった、町のそば屋による立ち食いそばが出発点でしたから、最初は確かに立ち食いそばだったんです。立ち食いそばというのは、駅前やオフィス街という立地でこそ成立する業態で、スーツ姿の会社員が多く利用することを狙って値段を安く抑え、その分、スピードと利便性の良さを重視しています。
一般的な立ち食いそばとはどんなものをイメージするでしょう。麺は茹で置き、天ぷらは揚げ置き。注文が入ったらさっと麺を温め直して、さっと提供する。お客さんはあっという間に食べてパッと店を後にする。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。スピードを優先するからそうなるのであって、お客様のニーズがそういうものなんです。

