中国の新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(リ・オート)は、カザフスタン最大の自動車生産・販売企業であるアリュール自動車グループ(Allur Group)と戦略的提携契約を結んだ。アリュールがカザフスタン・コスタナイの工場で理想汽車のSUV(多目的スポーツ車)を生産する計画だ。理想汽車が7月24日発表した。
理想汽車は今回の計画について、同社初の海外現地生産としている。生産規模については明らかにしていない。
カザフスタンの通信社電によると、アリュールは理想汽車の大型SUVであるL6、L8、L9の3車種を生産する予定だ。アリュールはカザフスタンを代表する自動車グループだが、2017年には、中国国有の中国車両進出口有限公司と安徽江淮汽車集団(JAC)から出資を受けている。
アリュール社の公式ウェブサイトによれば、同工場の現在の年間生産能力は12万7600台。韓国の起亜自動車、アメリカのゼネラルモーターズ(GM)の主力ブランドであるシボレー、ドイツのフォルクスワーゲン傘下で本部をチェコに置くシュコダ、そして中国のJAC、奇瑞汽車傘下のSUVブランド捷途(Jetour)や吉利汽車グループ傘下の吉利銀河(ギャラクシー)など、複数のブランドの車両をノックダウン生産している。またこれらの海外各社の輸入販売代理店業務も手掛けている。
アリュール、吉利のPHVなども生産
カザフスタンの通信社は、アリュールが25年末に吉利銀河のPHV(プラグインハイブリッド車)の生産を開始すると報じていた。PHVやEVなどの新エネルギー車をカザフスタンで生産するのは初めてで、理想汽車の生産が実現すればこれに続くものとなる。
ここ数年間、多くの業者が中国で理想汽車の車両を購入し、ほぼ走行距離がゼロの「新古車」扱いで中央アジアやロシアに輸出していた。最盛期には、このルートを通じて毎月数千台の理想汽車の車両がカザフスタンなどに流入していた。しかし26年1月1日以降、中国当局は走行距離ゼロの中古車の輸出を厳しく制限し、新車登録後6ヶ月経過した車両のみ輸出を許可する制度に変更した。


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