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和歌山県に「ラピュタの島」と称される無人島がある。
「友ヶ島(ともがしま)」だ。
廃墟となった赤レンガ造りの建造物を、ツタやシダ、苔の緑が覆う。見上げれば木々が空を覆い、木漏れ日が差し込んでいる。
その姿は、アニメ映画『天空の城ラピュタ』の主人公パズーとシータがたどり着いた空に浮かぶ城「ラピュタ」のようだ。
この無人島に残る、赤レンガの廃墟は一体何なのか。
「軍事機密の要塞」
「地形図に掲載されなかった島」
「一般人は立入禁止だった」
調べると、冒険心をかき立てるワードが並ぶ。
全貌を確かめるべく、現地を訪ねた。
7月上旬、天気は雨。和歌山市の北西部にある加太(かだ)港へ向かった。島へは、友ヶ島汽船の連絡船を利用する。無人島へいざ!
「ラピュタは嵐の中にいる」不安だらけの単独行
20分後に島に到着。悪天候で最終便の時間が1時間早まり、15時半までには戻らなければならない。
案内板を見ても、方向音痴の筆者はどこへ行けばいいのかわからない。不安だが、ひとまず左手に歩を進めた。

