教室で「文字」が「滑って」いる
最近、教育現場に関わる人と話していると、必ずと言っていいほど出てくる話題があります。
「子供たちの読解力、明らかに落ちてますよね」
塾でも、学校でも、家庭教師の現場でも、同じ声がします。
しかも、この10年でじわっと下がっているというより、ここ2〜3年で急に落ちたという体感を持っている先生が多い。
具体的にどう落ちているかというと、いちばん近い表現はこれだと思います。
「文字が、目の上を滑っている」
文章を読んでもらうと、たしかに視線は文字を追っている。声に出して読ませれば、ちゃんと発音もできる。でも、読み終わったあとに「で、いまの文章って何の話だった?」と聞くと、答えられない。文字が目の上を通り過ぎただけで、頭の中に何も残っていないんです。
これは、能力の問題というよりも、「読み方」そのものが変わってしまった話なんじゃないかな、と僕は感じています。


