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キャリア・教育

【あなたの子供は大丈夫?】読んでいるのに頭に残らない「読解力の低下」を今すぐ止める方法

7分で読める
ソファに並んで座って本を読む親子
読解力低下の背景にある、情報との向き合い方の変化を読み解く(写真:node/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
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では、どうすればいいのか。時代を巻き戻すことはできませんから、ショート動画を全部禁止しろ、TikTokを消せ、というのは、現実的ではありません。

だから僕は、これからの教育や子育てのポイントは、「濁流の中でも、意識的に杭を打つ訓練を仕込めるかどうか」にかかっていると思っています。

具体的には、例えばこういうことです。

・動画やSNSを見たあとに、「いまの3分間、何の話だった?」と、自分の言葉で言い直す習慣をつける
・本や記事を読んだら、必ず「筆者は結局何が言いたかったのか」を一文で書き出す
・誰かの発言を聞いたら、「これって、要するにどういう構造の話?」と、比喩の背後を推測してみる

どれも、地味で、面倒くさい訓練です。動画をスワイプするより、明らかにしんどい。

でも、この「一度立ち止まって、疑い、要約する」という動作こそが、濁流の中で溺れずに生きていくための、たぶん唯一の筋肉なのだと思います。

読解力の低下は、たぶん「文明の副作用」

長々と書いてきましたが、僕はこの読解力の低下を、子供たちの責任だとはまったく思っていません。

彼らは、ただ生まれたときからすでに濁流の中に放り込まれていた世代なだけです。

杭の打ち方を、誰も教えてくれなかった。というより、大人たち自身がすでに杭を持たなくなっている、というのが、たぶん本当のところなんじゃないでしょうか。

だから、この問題は「今どきの子供は……」という説教で片付けられる話じゃないんです。

大人も、子供も、社会全体が、情報の摂取の仕方を根本から考え直さないといけないタイミングに、たぶんもう来ている。

杭は、意識しないと二度と手に戻ってきません。でも、意識さえすれば、今日この瞬間からでも握り直せます。

まずは、この記事を読み終わったあとに、少しだけ画面から目を離して、「で、いまの記事って結局何の話だったっけ?」と、自分に問い直してみてください

その一問こそが、たぶん読解力を取り戻す、最初の一刺しになるはずですから。

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