自分を受け入れられない人は、いつまでも自分を責め続けてしまいます。
「なんで自分はこうなんだ」
「もっと、うまくやれたはずなのに」
こうした自己批判が止まりません。結果、心のエネルギーがどんどん消耗していきます。私も、かつてそうでした。
失敗するたびに「自分はダメだ」と責めてしまい、たとえ成功しても、「まだ足りない」と自分を追い込んでいました。常に自分を否定しているから、いつも疲れていました。
自分を受け入れられない人は、他人の評価に過敏になります。なぜなら、自分で自分を認められないから、他人に認めてもらうしかないからです。
「あの人は、私のことをどう思っているんだろう?」
「嫌われていないだろうか?」
こうした不安が常につきまといます。結果、他人の顔色ばかりを気にして、自分らしくふるまえなくなります。
これが、もっとも厄介な困りごとです。自分を受け入れられない人は、他人も受け入れられません。たとえば自分の弱さを否定している人は、他人の弱さも許せず、他人の失敗を責めてしまうことが少なくありません。結果、人間関係がギスギスしていきます。
「あの人は厳しすぎる」「あの人は器が小さい」などと言われる人の多くは、実は、自分自身を受け入れられていないのです。
現実を受け入れなければ、有効な対策を立てられない
ここで大切なことをお伝えします。受け入れることは、諦めることではありません。「自分はこういう人間だから、もう成長しなくていい」ではないのです。むしろ逆。自分の現在地を受け入れた人だけが、成長するための次の一歩を踏み出せます。
マラソンで考えてみてください。いま、自分が何キロ地点を走っているのかを受け入れなければ、ゴールまでのペース配分は立てられません。
「自分は、本当はもっと先にいるはずだ」と現実を否定していたら、正しい判断はできません。受け入れるとは、前に進むための土台をつくることです。自分の現在地を正確に把握し、そこから歩き出すための第一歩なのです。

