100年以上の歴史を持ち「北九州の台所」と言われる旦過市場は、4年前、2度の大火に見舞われながらも生き残っている。そしていま、100年後を見据えて生まれ変わろうとしている。
旦過市場について、旦過市場商店街の会長を6年務め、2度の大火で市場の先頭に立った現・顧問の黒瀬善裕さんと、火事の翌年から会長を務める中尾憲二さんに話を伺った。
ボールペンが、転がる
「『九州まぐろ』さんの、まぐろ丼食べました? あそこ、まぐろ船持ってて、遠洋漁業行ってるんですよ」
「ローストビーフ串を出す『奥田精肉店』さんは、牧場持ってるんですよ。年間80頭しか出荷されない小倉牛っていう、ここだけのブランド牛を育ててます」
黒瀬さんは、市場に軒を連ねる店の魅力を語りだすと止まらない。
同じような八百屋に見える店も、それぞれ得意分野と異なる卸先があるのだという。一店一店に、多様な客がついていて、その集合体が旦過市場なのだ。
黒瀬さんの市場案内は止まらない。

