INDEX
キー局の新人賞を受賞した脚本家、現実はタイミー暮らし
東急田園都市線・駒沢大学駅から徒歩15分ほど。幹線道路の脇を抜けた路地の先にある、築年数を感じさせるアパートの一室。
簡素な書棚にはドラマシナリオ本や小説、台本がズラリと並んでいる。ここは、脚本家・瀬戸大希さんの家だ。
家賃は6万5000円。外観は古く築45年、1Kでメインスペースは6畳。整理整頓はされているが、質素な感じは否めない。
ちなみに家具やテレビ、ベッドはすべて大学時代の友人からのもらい物。ソファやインテリアを置くようなスペースはない。
瀬戸大希さんは、現在40歳。2019年に会社員を辞めて、現在は脚本家として活動。25年にキー局のシナリオライターコンテストで大賞を受賞した。賞金は300万円と、大きな賞だ。多くの人が「夢に近づいた」と思う経歴だが、彼にとって大賞受賞はゴールではなかった。
「脚本家とは名ばかりで、その収入の多くは前職の経歴を生かしたウェブライター業や派遣バイトの仕事。その合間を縫って、テレビドラマやTikTokショートドラマ、映画の企画書を書き続ける日々を送っています」
瀬戸さんの場合、むしろ、受賞から長い苦悩の時間が始まっているのだ。

