肉だけではない。10種類のデザートは店内の製菓厨房で作られ、ジェラートは常時18種類を用意する。
実際、梅岡さんによると、高齢夫婦が初来店時には「元が取れないから」と単品メニューを選ぶ客が稀にいるとのこと。しかし、実際には想定以上に注文数が増えるケースが多いという。
「2回目以降は食べ放題を選ばれるお客様がほとんどですね」
さらにサイドメニューにも手を抜かない。トリュフソースを使った商品を投入するなど、焼肉店の食べ放題の枠を超えたメニュー開発を続けている。
「以前、ポルチーニクリームのリゾットを提案したことがあるんです。原価が高すぎて社員に驚かれました(笑)。結果的にはあまり出ませんでしたが、そういった挑戦もまた、お客様に“プレミアムな体験価値”を届ける一つなのだと思っています」
ここまで読むと、「豪華なのはわかったが、本当に採算が取れるのだろうか」と不思議に感じる。
しかし、その裏側には「業務スーパー」をフランチャイズ展開する神戸物産グループならではの強みが生かされていた。
業務スーパーとのシナジーが生むコスト競争力
なぜ豪華な食べ放題メニューを比較的手頃な価格で提供できるのか。その答えの一つが、神戸物産グループの調達力にある。
プレミアムカルビで使う醤油や油、フライドポテト、ベーコン、ソーセージなどの副食材は、業務スーパーが築いてきた巨大な流通網を活用して調達している。
「特に有頭エビの鬼殻焼きはサイズがとても大きくて、美味しいんですよ」

