(前編の続きです)
市場の9割以上を3社が占有するコンビニ業界。全国で増え続けた店舗数はもはや頭打ちといわれ、人件費や物価の高騰などの課題も山積みだ。そんな中、25年連続で売り上げ1位を維持するセブンイレブンを、コンビニ業界2位のファミリーマートが猛追している。
その好調を支える一因となっているのが、2021年から展開している独自の衣料品ブランド「コンビニエンスウェア」だ。
好調が続くファミマの「コンビニエンスウェア」
1店舗あたりの1日の平均売り上げを表す「平均日販」は、セブンイレブンが前年比1%増の約69万9000円でトップをキープ(2025年度)。ファミリーマートは2.1%増の約58万5000円で、その差は約11万4000円だ。
両社におけるこの差は、コロナ自粛明けの2023年度で約13万円、24年度で11万9000円だった。少しずつではあるものの、その差は縮まっている。
その要因は、主力商品である中食の好調など複数あるが、衣料品ブランド「コンビニエンスウェア」の健闘もひとつだろう。新商品を発売すると、それがSNSなどで話題を集め、品薄状態になることも珍しくない。
ファミリーマート ライフスタイル本部の須貝健彦氏は、「今年4月に発売した『腕時計』は、想定以上の反響をいただき発売からほぼ10日で完売しました。9月ごろに再販を予定しています」と意気込む。
シチズン時計との共同開発で、10気圧防水の高い機能性と、税込1998円というお手頃価格を両立。文字盤は白と黒の2色展開で、秒針やベルト穴にさりげなくあしらわれたファミマカラーの青と緑が効いている。デザインを手がけたのは、ブランド立ち上げ当初からすべての商品を監修するファッションデザイナーの落合宏理氏だ。

