有料会員登録 東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

円安日本は"バーゲンセール"状態、中国人「爆買い」の主役は炊飯器から不動産へ…在留90万人が後押し

7分で読める
外国人観光客らで賑わう秋葉原
中国人観光客の「爆買い」の主戦場は今、次のフェーズへ移りつつある(写真:Ryuji/PIXTA)
  • 牧野 知弘 不動産事業プロデューサー

INDEX

かつて中国人観光客の「爆買い」といえば、両手に炊飯器や化粧品を抱えた姿だった。だがその主役は、いま思わぬものに移っている。日本の不動産だ。中国人にとっては、すでに同胞90万人が暮らし、円安で“バーゲンセール”と化した国。それが日本だ。しかも中国では土地を完全に所有することはできず、手にできるのは最長70年の「使用権」にすぎない。そのため、外国人でも完全な所有権ごと買える日本は、中国人富裕層にとって、絶好の「好物件」となっている。
※本稿は『「外国人不動産」問題』から一部抜粋しています。

炊飯器・化粧品の"爆買い"は、もう過去のもの

主に中国人による「爆買い」が話題になったのが、2015年頃のことです。訪日する中国人が国内で化粧品や香水、医薬品などを大量に購入する行為のことで、こうした需要をアテにしたデューティーフリーの販売店が、中国人の訪れる地域に大量出店しました。「爆買い」は同年のユーキャン新語・流行語大賞を獲得。その異様なまでの購買風景が、おもしろおかしくテレビなどで伝えられました。

彼らは、2泊3日程度で東京から大阪までを移動するツアー旅行を行なうことが主体でしたので、こうした短期間で長距離移動をして爆買いする旅行は「弾丸ツアー」とも称されました。

彼らが日本旅行のお土産でもう1つ注目したのが、日本の電気製品です。性能の良い日本の炊飯器は垂涎の的。カメラや電気ポットなどと併せて爆買いの対象となりました。また、洗浄機能つき便座や高級腕時計なども人気のお土産となりました。

ところが、こうした傾向は次第に変化し始めました。団体ツアー客が中心であった旅行スタイルに変化が生じたのです。中国経済の成長によって中国人の所得が急速に増加し、世界中を個人旅行する人たちが増えたのです。

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数