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今回は、東京都に生まれ、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の二世として育ちながら、都立国立高校から2浪で東京大学理科1類に合格した宮下健一さんにお話をうかがいました。
「2浪はニートと一緒、自分に生きる価値はない」と追い詰められた宮下さん。しかし、A判定で臨んだ1浪時の受験で彼は大きな失敗を犯します。
何が彼をそこまで追い込んだのか、それでも立ち上がれた理由は何だったのか。宗教二世というバックグラウンドがどう彼の行動や価値観に影響を及ぼしたのかも含め、お話をうかがいました。
旧統一教会二世「ただ可哀想な存在と捉えられるのは複雑」
宮下健一さんは東京都23区内で育ちました。両親はともに統一教会のスタッフを勤めており、家庭の経済的余裕は多くありませんでした。テレビゲーム機はなく、お小遣いも少なめ。小学生の頃はそこに不満を持つこともありました。
「今は、自身を『宗教二世』と言うと同情される感覚が強いですが、実際に感じてきたこととして、良かったなと思えることと、やっぱりきつかったよなと思うこと、両方があって、一言では表現しきれないというのが正直なところです。宗教二世として過ごすうえで、個人的に大変な面もなくはありませんでしたが、一方でただ可哀想な存在だったと捉えられると複雑ですし、そう思われて自尊心が傷つくこともありました」


制約や苦労があった一方で、統一教会のコミュニティは、年上の学生や社会人とも広く関われる場所でもあり、それが後に東大を目指す原動力にもなっていきました。

