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「空気が悪い街に住むと認知症になりやすい」は正しかった 国際的な研究が次々と明らかにする"脳を守る環境の作り方"

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公園にいる高齢者
新鮮な空気、水、ほどよい気候……こうした環境が脳に与える影響とは?(写真:Luce/PIXTA)
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そして、近年特に現実的な認知症リスクをもたらす環境は、気温、とりわけ猛暑です。

例えば、認知症リスクと暑さの研究については、日本からも発表されています。日本の高齢者を3年間追跡し、極端な暑さ(それぞれの地域の過去の気候から見て、気温が上位10%、または上位1%の暑さ)にさらされることが多い人では、認知症の発症および死亡リスクが高い傾向があり、暑さの影響が1〜3年という比較的短い期間でも現れる可能性が示されています。

さらに発症リスクだけでなく、入院や死亡リスクを高めることもわかっています。

イギリスの2022年の研究では、気温が高くなるにつれて認知症患者の救急入院が増えることが明らかになりましたし、アメリカの2019年の研究でも、熱波がアルツハイマー病患者の入院を増やし、退院後の死亡リスクにも関係することが示されました。

暑さによる脳ダメージの理由

なぜ熱波が入院や死亡リスクを増やすのか。それは、高齢者は体温調節機能が低下し、のどの渇きも感じにくくなるため、暑さによって脱水、血圧低下、腎機能低下、睡眠障害が起こりやすいからです。その結果、脳への血流が減ってしまい、せん妄や認知機能の悪化を招くことになるのです。

日本では、環境省の「熱中症環境保健マニュアル ~総論~(2025年7月版)」による と、2024年6〜9月の熱中症による死亡者数(概数)は2033人にのぼりました。2018年から2023年のデータでは、熱中症で亡くなった人の8割以上が65歳以上の高齢者です。2024年の救急搬送者数は過去最多の9万7578人を記録しています。

室温計を置いて定期的にチェックする、エアコンをしっかり使用する(家族がいる場合は本人任せにしない)、冷房のある公共施設を積極的に使う。こうした対策は、熱中症予防であると同時に、認知症対策にもなりうるのです。

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