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日本最大の私鉄「近鉄」はなぜ阪急・東急より巨大になれたのか 新幹線に勝てないなら"2時間を快適に"の逆転発想

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近鉄学-元名物広報マンが解き明かす、日本最大私鉄の強さの秘密-
「日本一の私鉄」と言われる近鉄。なぜ“特別な存在”であり続けてきたのでしょうか?(写真:Sakura Ikkyo/PIXTA)

INDEX

なぜ近鉄は、日本最大の私鉄へと成長できたのか。
路線の成り立ち、車両の進化、観光開発、多角経営――。近鉄の歴史を振り返ると、その歩みは決して順風満帆なものではありませんでした。約30社に及ぶ鉄道会社の統合や路線ごとに異なる軌間の問題など、幾度も課題に直面しながら、その時々の決断を積み重ね、日本を代表する巨大私鉄へと発展してきたのです。
駅員、車掌、運転士を経て広報として近鉄の最前線に立ち続けた元名物広報マン・福原稔浩氏が、現場と経営、そしてメディアのすべてを知る視点から、その舞台裏を解説する『近鉄学 -元名物広報マンが解き明かす、日本最大私鉄の強さの秘密-』より、近鉄躍進の歴史と戦略について抜粋(一部編集)して紹介します。

近鉄とは何か

日本最大の私鉄はどこか。

そう聞かれたとき、多くの人は阪急や東急を思い浮かべるかもしれません。洗練された沿線文化、都市開発、ブランド力──確かにどれも日本を代表する私鉄です。

しかし実際に、日本最大規模の路線を持つ私鉄は近畿日本鉄道、通称「近鉄」です。大阪・京都・奈良を結び、さらに伊勢志摩へ。関西から名古屋を結ぶ私鉄の大動脈。そして、名阪特急『ひのとり』、観光特急『しまかぜ』、吉野へ向かう『青の交響曲(シンフォニー)』、奈良の都をテーマにした『あをによし』などの多彩な特急列車。

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