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小中高生の自殺が増えている・・・原因は学校問題が46%、子どもたちは何に悩み追い込まれていくのか《3つのケース》

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廊下に座り込む生徒
子どもの自殺の要因は警察庁やこども家庭庁による調査があるがまだまだ課題は多い(写真:zon / PIXTA)
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さらに、この日に提出するはずだった課題の中には、数学のプリントがあった。サトシは「プリントを紛失した」と述べていた。ならば、数学の担当教諭に再配布をしてもらうことになる。

しかし、数学の担当教諭は、この日は休み。サトシは、課題をしても、していなくても焦っていたのではないか。しかもX教諭はその日のうちに提出することを指導した。この日のうちに提出することは不可能ではないかと思っていたことも考えられる。

これまで、生徒指導をきっかけにした自殺(指導死)は起きている。裁判で生徒指導が不法行為となり、自殺との因果関係が認められる前提として、不適切な指導後に自殺が起きる可能性について知られているかは大きい。

「指導死」は12年段階で指摘され始めていた。15年11月には鹿児島県内での奄美市立中学の1年の男子生徒が自殺した。少なくとも鹿児島県の教育関係者ならば認識していてもおかしくはない。

また、17年3月には、福井県池田町立池田中学校で2年生の男子生徒が自殺した。このことを受けて、文科省は、同年10月、「池田中における自殺事案を踏まえた生徒指導上の留意事項について(通知)」を作成した。

この中では、「児童生徒の特性や発達の段階を十分に考慮することなく、いたずらに注意や叱責を繰り返すことは、児童生徒のストレスや不安感の高まり、自信や意欲の喪失、自己評価、自尊感情の低下を招き、児童生徒を精神的に追い詰めることにつながりかねない」と指摘された。

この内容は、22年12月の「生徒指導提要」改訂で掲載された「不適切な指導」へとつながっていく。

自殺未遂、加害者側からの2次被害で徐々に追い込まれていく

19年9月8日、埼玉県川口市内に住む特別支援学校高等部1年の小松田辰乃輔(当時15)が、自宅近くのマンション11階から転落し、死亡した。自殺だった。

小中学校時代に受けたいじめによる第三者委員会で重大事態調査の最中の出来事だった。現在は、市側と加害者側を相手に提訴し、係争中だ。

辰乃輔は、川口市内の小中学校に通っていた頃、加害者とされる生徒らからいじめを受けた。小学校時代、少年野球チーム内でいじめを受けていたこと、また成人である代表からの性被害があった。中学1年生のとき(16年)のいじめでは、例えばサッカー部内のことをノートでこう書いている。

<ぼくは、サッカー部の友達からいじめられている……。一年一組の先生に話をするとすぐにあいてに言うってまた見えないところでいじめられる。だから先生に話したりするのが怖い。先生は、もっとぼくがいじめられたほうがいいと思っているのだと思う。それでもしつこくきいてくる。ぼくがうまくは話せないからどうやって話していいのかどうゆったら先生たちにつたわるのかわからないからいなくなればいいと思う>(9月1日)

7日には辰乃輔は失踪したが見つかった。12日にもいなくなり、心配した先輩が探すと近くの公園のベンチに座っていた。14日には、辰乃輔が書いた手紙の写しを副担任が母親から受け取った。調査報告書では「手紙は、本人からのSOSにほかならない」として、「この時点で学校として動くべきであった」と書かれている。

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