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「何もかもが空っぽで虚無の日々だった」——9歳年下の妻に先立たれた54歳男性の「ひとり暮らし」、少しずつ前へ

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テリー植田さん
亡き妻と過ごした家でひとり暮らしをしているテリー植田さんを取材しました(撮影:今井康一)
  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰

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ひとりで暮らす人の部屋と人生を紹介する連載「だから、ひとり暮らし」。今回取材する東京都東村山市に住むテリー植田さん(54)は、1年半前に18年間連れ添った妻・美智子さんを卵巣がんで亡くした。当時、彼女は45歳だった。9歳年下の妻がこんなにも早く逝くなど、考えたこともなかったという。

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9歳年下の妻が先に逝った日から人生が止まった

突然、家族を失う。

誰にでも起こりうることだが、その悲しみの深さは、はかり知れない。植田さんは妻の死後およそ1年間うつ状態に陥った。

そんな日々のなかで出会ったのが、「悲嘆(グリーフ)」を脳科学や生物学の観点から研究するプロジェクトだった。身近な存在を亡くした悲しみは、なぜ人を苦しめるのか。そして人は、その悲しみとどう付き合いながら生きていけばいいのか。この研究に、植田さんはやがて“対象者”として、そして“助手”として関わることになる。

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亡き妻と暮らした部屋で、今はひとり暮らしをするテリー植田さん。喪失感から立ち直れずにいたが、少しずつ前を向き始めている(撮影:今井康一)
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