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「何もかもが空っぽで虚無の日々だった」——9歳年下の妻に先立たれた54歳男性の「ひとり暮らし」、少しずつ前へ

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テリー植田さん
亡き妻と過ごした家でひとり暮らしをしているテリー植田さんを取材しました(撮影:今井康一)
  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
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植田さんは、その説明を聞いて思い当たることがあったのだ。妻を亡くした直後、自分を気遣ってくれる人たちの言葉すら受け止められなかったからだ。

喪失への悲嘆が強く、それが続くほど孤立が深まるという研究が、腑に落ちたという植田さん(撮影:今井康一)

妻ならきっと「面白いじゃない」と言ってくれるはず

研究への参加を決めたころから、植田さんは少しずつ外へ出られるようになった。本来の生業であるイベント企画やそうめんの普及活動も再開した。

「完全に元の自分に戻ったわけじゃないです。でも、またいろんなことに興味を持てるようになってきました。きっと妻がこの研究のことを知ったら、『面白いことやってるじゃない』って言ってくれると思うんですよね。そう思うと、少しずつ前向きな気持ちが湧いてきたんです」

喪失の悲嘆は簡単に癒えるものではない。それでも植田さんは、妻が愛した「面白いほうへ進む自分」を少しずつ取り戻しつつある。

バスキアのポスターの前にはグローブが。最近はふたたび地域の人に交わり、野球チームにも入った(撮影:今井康一)

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