「学校に行きたくない」
子どもがそう口にしたとき、親はどうすればいいのだろう。無理にでも行かせるのか、休ませるのか。
不登校の小・中学生は2024年度に全国で35万人を超え、過去最多を更新した。学校に通えない子は、特別な少数派ではなくなりつつある。
「楽しいことだけ、やろう!」
金髪に、ピンクのパーカを着た若いお兄ちゃんが、子どもたちに笑いかける。日本テレビ系土曜ドラマ『タツキ先生は甘すぎる!』の主人公、フリースクール「ユカナイ」の教室長・タツキ(町田啓太)だ。
勉強もルールを教えるでもなく、子どもと一緒に床に寝転んで遊んでいる。見学に来た不登校の子の保護者は、「大丈夫なの?」と怪訝な顔をする。
放送が始まると、SNSにも「甘やかしだ」「逃げではないか」という声が上がった。タイトルの「甘すぎる」も、どこか皮肉に響く。けれど、不登校の子をもつ当事者の親として毎週見ている筆者には、確かな意義のある作品だと思えている。教育現場を描いたドラマは多い。しかし、不登校の子どもたちが日々を過ごす「フリースクール」を舞台にした連続ドラマは、これまでほとんどなかった。
「治る、とかはないですね」不登校のリアルを描いたドラマ
