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高度経済成長期に日雇い労働者が集まる街として栄えた、“日本最大のドヤ街”とも言われる大阪・西成のあいりん地区。近年は、自治体やNPOによる治安改善に向けた動きもあり、ディープな観光地として外国人観光客やバックパッカーが増えている。
一方、一部地域の荒んだ空気は現在も変わらず、興味本位の観光客が近寄れば剣呑な雰囲気が漂うこともある。近隣のホルモン焼き屋の店主は、「とくに三角公園周辺は夜は危険だから近寄るな」と話す。
そんなあいりん地区を歩き、西成の現在の姿をお伝えする。
整備が進む新今宮駅周辺の南海本線ガード下
大阪・西成といえばドヤ街のイメージがあるが、それは新今宮駅(JRと南海電鉄)周辺のあいりん地区だけ。西成区全体を見れば、閑静な住宅地も、真新しい都市型ホテルもあり、駅周辺の繁華街には外国人観光客の姿も目立つ。
新今宮駅も、北側の一部は再開発され、すぐ駅前に星野のリゾートの大型ホテルがそびえるほか、南側も駅の近くは都市型ホテルがいくつも並ぶ。この辺りだけなら普通の街だが、そこから南のあいりん地区へと足を進めると異世界が広がる。
あいりん地区のシンボルになる、新今宮駅前のあいりん総合センターは、建物の老朽化により現在は閉鎖され、工事の仮囲いに覆われている。センター内の各施設はそれぞれ近隣に移っているが、職安や労働福祉センターは、すぐ近くの南海本線ガード下にある。
それらが置かれる新今宮駅から萩ノ茶屋駅に向かう南海本線のガード下東側が、“そういう場所”。あちこちの壁やシャッターには落書きがあり、ホームレスの荷物らしきものが散見される。職安の周囲には、ガード沿いの垣根に座り込む年配者や、車座になって酒を飲む数人の集団が、平日昼間から少なくない。
