その東側の飛田本通商店街はさらにディープだ。空き地の壁には「居酒屋で覚醒剤を売るな!」「男になりたいならホストと闇バイトはするな!」という主張強めの警告看板が並び、通りでは「血管注射500円から」と謎の呼び込みのおじが声をかけてくる。
飲み屋が集まる一角には、こじんまりとした居酒屋(カラオケスナックタイプ)が立ち並び、夜はカラオケの歌声があちこちで鳴り響く。それは、音漏れどころか、商店街全体の街鳴りになっていた。
その曲は、久保田利伸や杏里、TM NETWORK、白井貴子など。聴こえてきたなかの最新曲はTM NETWORKの『Self Control』だった。また、通りをすぐ横に入ると、壊れかけのRadioならぬ壊れかけの家屋がふつうにある。商店街の雰囲気を察してもらえるだろうか。
居酒屋の多くがほぼ満席。通りには外国人観光客の姿も目立ったが、居酒屋は地元の人たちで賑わっているようだ。
大阪最大の花街、飲み屋街、屋台村など夜は充実している
西成の夜といえば、約100年の歴史がある大阪最大の花街・飛田新地が知られる。飛田本通商店街から新開筋中央商店街に入り、阪神高速14号線のガードをくぐると飛田新地北門跡に着く。そこから南東一帯が花街になる。
飲み屋は、前述の商店街に多いほか、JR新今宮駅北口を出てすぐのガード下には、色鮮やかな提灯がならぶ新今宮屋台村がある。この辺りは、あいりん地区とは別世界のどこにでもある夜の街であり、外国人観光客も多い。夜遅くまで気軽にお酒や食事を楽しめる。
