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発火事故と航空規制で揺れるモバイルバッテリー市場──首位アンカーが選んだ次の一手

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アンカー代表取締役CEOの猿渡歩氏
日本での累計出荷台数1億台に合わせるように、Anker Power Conference 2026でブランド再編と新しいロゴマークを発表したアンカー・ジャパン代表取締役CEOの猿渡歩氏(写真:筆者撮影)
  • 林 信行 フリージャーナリスト、コンサルタント

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スマートフォンをバッテリー切れから救うモバイルバッテリー。公共交通機関の乗り降りや飲食店での注文や支払い、役所での手続きや移動中のナビゲーションなど、生活のあらゆるシーンでスマートフォンが使われるようになるのに合わせて、今ではモバイルバッテリーそのものも生活インフラの1つになった。

しかし、ここ数年、相次ぐ発火事故の報道があり、今年からは飛行機内での利用や持ち込む数に関する規制が行われるなど、逆風も強く吹き始めている。

Anker Japan代表取締役CEOの猿渡歩氏。同社が参入したほぼ全カテゴリーでオンラインシェア1位を実現するのを牽引してきた(画像:アンカー)

モバイルバッテリー分野をリードするトップメーカー

このモバイルバッテリー分野の世界トップメーカーの1つで、日本でも圧倒的な出荷台数を誇るのがアンカー社だ。

元グーグルのエンジニアだったスティーブン・ヤンが同社を起業したのが2011年、日本法人の設立は2年後の2013年。その年から数えて14年で、日本国内での製品累計販売台数は1億台を突破した。全国民がほぼ1台はアンカー製品を持っている計算になるというのは、すごい実績といえよう。

売上高も前年から100億円以上を上乗せして過去最大の830億円を達成し、1000億円という大台が視界に入ってきている。

業界をリードしているのは業績だけではない。

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