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発火事故と航空規制で揺れるモバイルバッテリー市場──首位アンカーが選んだ次の一手

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アンカー代表取締役CEOの猿渡歩氏
日本での累計出荷台数1億台に合わせるように、Anker Power Conference 2026でブランド再編と新しいロゴマークを発表したアンカー・ジャパン代表取締役CEOの猿渡歩氏(写真:筆者撮影)
  • 林 信行 フリージャーナリスト、コンサルタント
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「車のボンネットに置いたり、燃えるゴミに出したりする。それは熱や衝撃で燃えますよね。幅広いお客様に普及したからこそ扱い方が様々になっていて、それが原因で事故につながるケースも増えています」

釘を刺すような極端な使い方をする人はいないにしても、日常の扱いの中で起きる事故を、メーカーとしてどう防ぐか。新セルの開発も、その問題意識の延長線上にあると言う。

正しい廃棄方法を伝える啓発活動も

「すてる」フェーズの取り組みも、同じ文脈にある。同社は2026年2月、リチウムイオン電池の危険性と正しい廃棄方法を伝える啓発キャラクター「リイオンくん」を発表した。

リチウムイオン電池の英語表記「Li-ion」と、炎をまとったライオン、さらに語呂合わせの「144」をかけ合わせた商標登録キャラクターで、啓発目的に限り画像データを無償提供する。

全国の直営店「Anker Store」には使用済みの自社製モバイルバッテリーの回収ボックスを順次設置し、破損・故障品も下取りで受け付ける。

「ゴミ収集車が燃える事故も起きている。少しでもリーディングカンパニーとして解決したい」と猿渡氏。経済産業省や環境省とも連携を進め、自治体に啓発ポスターの掲出を働きかけているという。リサイクル素材を使ったケーブルにこだわるなど、細部にまで「すてる」への意識が及んでいる。

アンカーネオリチウムイオンバッテリーの特徴(画像:アンカー)
アンカーネオリチウムイオンバッテリーでは、まず多くの安全性テストをパスするようにリチウムイオンバッテリーとしての安全性を高め、その上でバッテリーが高温になったり異常が発生するとそれをすぐに検知して対応するバッテリーマネジメントシステム(BMS)を搭載。その上で万が一、発火しても火が鎮火しやすい難燃性素材を採用するなど徹底した安全性の配慮が行われている(写真:筆者撮影)
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