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キャリア・教育 #学校という身近な”異世界”の物語「知られざる教員のリアル」

「高校生なのに九九や四捨五入ができない」数学教員が嘆く"中堅校でもここまで落ちたか…"計算能力の低下、その元凶は?

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黒板で数式を書く女子生徒
「高校生なのに九九ができない子も」そう話すのは高校で数学を教える非常勤教員だ(写真:msv / PIXTA)

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人間誰しも、愚痴を聞いてほしいときもあれば、喜びを分かち合いたいときもある。それは学校の教員も同じだ。つらい経験に共感したり、笑い話にほっこりしたり、はたまた、成功体験をシェアしたり――、そんな学校現場の知られざる「リアル」をお届けしていく。
今回お話を聞いたのは、高校の非常勤講師を務める原田和雄さん(仮名)だ。数学を教える原田さんは最近、「生徒の計算能力が下がっている」と感じることが増えたという。生徒たちの「わからない」をたどっていくと、中学数学を超えて、小学生の算数まで遡ることになってしまう。そんな現状とその背景について語ってもらった。
【エピソード募集中】本連載「教員のリアル」では、学校現場の経験を語っていただける方を募集しております(詳細は個別に取材させていただきます)。こちらのフォームからご記入ください。
【プロフィール】
投稿者:原田和雄さん(仮名)
年齢:40代
勤務先:公立高校

九九や四捨五入ができない高校生も

公立高校の数学教員として15年のキャリアを持つ原田さん。40代になって自身の働き方を見直し、現在は非常勤講師として教壇に立つ。そんな原田さんは近年、生徒の計算能力の低下を肌で感じているという。

「授業で『-1+2』という計算問題を『-3』と答えた生徒がいたのです。その生徒は-1の『-』を1とは関係ない記号だと思っていたようです。それだけではありません。

分数の足し算や2桁の計算も難しい生徒や、九九ができない生徒、四捨五入を知らない生徒もいます。進路多様校だけでなく、中堅校でもそういう生徒がいるのです」

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分数の足し算や2桁の計算、九九はいずれも小学校で習う内容だ。原田さんが教員になった15年前も、小学校レベルの内容を理解できていない生徒はいた。しかし、近年はその数が増えていると感じるという。

日本の子どもたちが、計算に対する苦手意識を持っていることがわかるデータもある。スプリックス教育財団が6カ国(アメリカ・イギリス・フランス・南アフリカ・中国・日本)の小学4年生を対象に行った調査だ。

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