この調査によれば、日本の子どもはほかの5カ国より基礎学力や計算力は大切だとしながらも、「計算が好き」「計算力に自信がある」と答えた子の割合はほか5カ国よりも低い。
持ち越しを受け止めざるをえない高校
算数・数学に対する苦手意識が強い日本の子どもたち。中には、小学校の算数が理解できないまま高校生になる子もいる。その背景を原田さんはこう捉えている。
「小学校でできなかったことがそのまま中学校へ持ち越されているのでしょう。けれど、中学校は義務教育なので成績が1でも卒業できてしまいます。昔は計算が苦手な子には無理矢理でも、計算問題をやらせていました。しかし今は強く言えないですし、そういう指導はあまりしません。できないまま高校まで持ち越してしまうのでしょう。
また、家庭環境の問題も絡んできます。物価高が続いて格差が広がる今、苦しくなっている家庭が増えていると感じます。家計が厳しいと子どもはバイトせざるをえないですし、最悪のケースでは子どもの虐待も起きています。そうなると、落ち着いて勉強することは当然できません」
では、計算能力が低いまま高校時代を過ごすとどうなるのだろうか。
