「都内を含め、他社でもセルフ式のアルコールバーを導入している店舗があり、当社でも長らく検討していました。このタイミングで踏み切ったのは、昨今の物価上昇も影響しています。スタッフの作業量を減らして生産性をいかに高めるか、という観点でセルフ式はぴったりだなと」
田中氏が語るように、どちらかというと自社目線と言える「効率化」を主眼に始まった施策だったが、徐々に人気が高まっていった。
まねきねこではオーダー式の飲み放題も提供しており、当初はセルフ式とオーダー式で注文率は半々ほどだったというが、最近は、徐々にセルフ式の注文が増えている。
ウイスキーや焼酎…通好みのラインナップも揃える
セルフアルコールバーを始めた当初、アルコールのラインナップはワンカラのようにビールとハイボール、最低限のカクテル類と非常にシンプルだった。しかし現在、渋谷本店だとさらにサントリー「茉莉花」や「タコハイ」「翠」といったボトルが用意されている。
さらに立川北口店にいたってはウイスキーだけでも「バスカー」に「バランタイン」「モンキーショルダー」、さらに焼酎では「だいやめ」に「霧島」など、ザ・飲み放題向けの安価なものではない、通好みの商品がずらりと並ぶ。これらは通常のグランドメニューにはない、セルフアルコールバー限定の商品だ。こうしたプレミア感が、注文率の向上に寄与している。
「だいたい、カラオケで注文されるアルコールは、ビールにレモンサワー、ハイボールと梅酒がほとんどを占めています。ただ、セルフということで、何か価値がないとお客さまに注文していただけません。
であれば、注文や提供の手間を削減できる分、通常ではお出しできないものをご提供しようと。さすがに山崎や白州といったウイスキーは置けませんが(笑)、各年齢層に合わせた商品や、地域に合わせた焼酎、日本酒を置いて楽しんでいただけるように意識しています。飲み物だけでなく、簡易なおつまみも出しているのはこういった理由からです」(田中氏)
