ピエトロと聞くと、首都圏ではドレッシングを思い浮かべる人が多いだろう。一方、地元・九州ではパスタレストランとしての知名度が高い。そのピエトロが今、九州外でのレストラン出店を再び加速させている。
かつて同社は首都圏進出を積極化したものの、不採算店舗が相次ぎ、閉店ラッシュに追い込まれた苦い経験を持つ。なぜ今、再び全国展開に挑むのか。その背景には、レストランの存在意義そのものを見直した経営戦略の転換があった。
都内の店舗を訪れると…
5月下旬、東京都文京区のピエトロ東京ドームシティラクーア店を訪れると、店の外まで行列が伸びていた。入り口ではおなじみの「ピエトロおじさん」が来店客を迎える。
テーブル上には注文用タブレットが設置され、人気商品のピエトロドレッシングが完成するまでの製造工程を映像で紹介している。新鮮な玉ねぎを機械任せにせず、人の手で皮をむき、カットする――。そうしたこだわりの製法を目にした後では、ドレッシングへの期待感も自然と高まる。
