「マックの年間計画はほぼ把握」「月見にはパイナップルで…」《バーガーキング》拡大のキーマン語る「コバンザメ戦略」の裏

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バーガーキング外観
バーガーキングはなぜここまで成長を加速させることができたのか(撮影:尾形文繁)
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2025年11月、米金融大手のゴールドマン・サックスによるバーガーキングの買収が明らかになり、業界は騒然とした。しかもその額は約800億円といわれている。

バーガーキングはもともと、企業支援を行うリヴァンプとロッテリアの共同運営による事業会社が運営していたが、業績不振が続き、2017年、香港の投資ファンド、アフィニティ・エクイティ・パートナーズ(以下、アフィニティ)が全株式を買収していた。

長く不振が続いていたバーガーキングの業績をV字回復させたのが、2019年に運営会社のビーケージャパンホールディングスに入社し、2023年に代表取締役社長に就任した野村一裕氏だ。同氏に急成長を支えた戦略や、買収で変わることなどについて取材した。

買収で何が変わるのか?

「何が変わるかというと、何も変わらない」と野村氏。

「ファンドtoファンドの売却であるため、ゴールドマン・サックスが当社に求めるのは、まず向こう3年など、一定期間にさらに価値を向上させることだ。ゴールドマンはいい買い物をした。というのも、それほど追加投資の必要がないからだ。デジタル整備やオフィスなどはすでに終えており、しかるべく管理していればさらに大きくなるのは間違いない」(野村氏)

2017年のアフィニティによる買収額が十数億円。8年で約800億円にまで釣り上がった。安く買い、絶好のタイミングで売却した「大成功事例」と野村氏は言う。

バーガーキングの価値を上げた一つが出店数だ。

2019年時点で約100店だった店舗は、2025年は1年間で、85店を新規出店。2026年に入って2店舗を出店したので、店舗数は337店舗(2026年2月25日時点)となった。ただここで、「そんなに急に店舗を増やして大丈夫なの?」と考える人も多いだろう。

大量出店後にサービス品質を落とし、業績を悪化させてしまうチェーンの例はいくつもあるからだ。その点を野村氏に確認してみると、次のような回答だった。

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