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AIに代替されない「管理職のフィードバックの正解」は? 部下が勝手に育つ「たたき台」の作らせ方

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本当に部下を伸ばすフィードバックは、「たたき台」を切り口に考えればクリアになる!(写真:EKAKI / PIXTA(ピクスタ))
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⑤ 抽象的な違和感は「具体例」と「数字」に翻訳する

「なんかインパクトが弱いな」と感じたとき、それをそのまま口に出しても部下には届きません。上司の仕事は、その違和感を具体的な言葉に翻訳することです。翻訳の道具は2つあります。

1つは数字

この案だと初月の問い合わせは+10件くらいだよね。今回狙いたいのは 「3カ月で問い合わせを倍」の水準なんだ。そこに届く打ち手はないかな?

と、期待値を数で示す。

もう1つは具体例

以前、料金ページに無料の簡易診断ツールを置いたら、問い合わせが1.8倍になったことがある。ああいう「入口そのものを増やす」タイプの施策をイメージしている

と、過去の事例を引いて見せる。

「もっとインパクトを」「思い切った施策を」のような言葉では、部下は動けません。数字と具体例のレベルまで翻訳して初めて、期待値の目線がそろうのです。

たたき台を起点にすれば、部下は勝手に強くなる

「たたき台」は、部下の能力を測るテストではありません。上司と部下の「現状」と「期待する成果」をすり合わせ、チームの知恵を結集して最速で最適解にたどり着くための、いわば「最強のコミュニケーションツール」です。

優秀な若手ほど、その価値を本能的に知っていて、スピーディーにたたき台を出してきます。そのとき上司が、重箱の隅をつついたり、自分のあいまいな指示を棚に上げて「考えが浅い」と責任を押し付けたりすれば、彼らはあっという間に見切りをつけ、自分を活かせる場所へと去っていくでしょう。

逆に、レベルを見極め、感謝で受け取り、定数を揃え、リスクとリターンで導き、判断軸を示し、違和感を数字に翻訳できる。そんな上司のもとでこそ、部下は叩かれることを恐れずたたき台を重ね、自分の頭で考えながら、勝手に育っていくのです。
 

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