日本のドラマが「海外っぽい」と言われるとき、たいてい映像表現の話をしています。物語そのものの話ではない。5月24日に最終回を迎えたWOWOWの連続ドラマW『BLOOD & SWEAT』を見ながら、ずっとそのことを考えていました。
杏と並んで、フィンランドの国民的俳優と言われるヤスペル・ペーコネンを主演に迎えた作品です。日本とフィンランドの刑事たちが猟奇殺人事件を追う、WOWOWと日テレアックスオン、フィンランドのICS Nordicによる全8話の国際共同制作クライムサスペンス。
血を抜かれた遺体が雪の上に横たわり、凍った湖が広がる景色は、重たい雰囲気を画面に運んできます。カルト的な儀式、戦時中まで遡る因縁までストーリーに組み込まれ、妙に脳内を刺激するドラマなのです。そして全話を見終えて、この作品が「海外っぽさとは何か」という問いを浮かび上がらせていることに気づきました。
「Netflixっぽい」「映画みたいな映像」感想相次ぐ
見始めると、「なんだか海外ドラマっぽい」と感じる人は多いでしょう。主な舞台の1つ、フィンランド第2の都市圏であるタンペレは、工場跡地の赤煉瓦の建物と寒々しい雪景色が広がる街です。
北欧ノワールタッチに合わせるかのように、暗めのライティング、静かな会話、感情を説明しすぎない演出がこの作品の味わいになっています。XやFilmarksなどレビューサイト上でも「Netflixっぽい」「映画みたいな映像」という感想が相次ぎました。
