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「ココイチの客離れが進んでいる」ーーそんな見出しを目にする機会が増えている。
実際、カレーハウスCoCo壱番屋(以下、ココイチ)を展開する壱番屋では、2025年12月から2026年4月まで、既存店客数が5カ月連続で前年を下回っている。一方で、2026年2月期の売上高は過去最高を更新している。
「客離れ」という言葉はニュースとして強い。しかし、1店舗でさばける客数には限界があるのも事実で、どんな業態でも、どこかのタイミングで天井を迎えるものだ。ましてや昨今は、原材料や人件費の高騰が進んでいる。
となると、本当に見るべきなのは「客数が減ったか」だけなのだろうかーー。
本記事では、2025年10月に価格改定を行った「かつや」の事例も交えながら、「客離れ」が何を意味するのか、そして値上げ時代にブランドが問われる「消費者への伝え方」について考えてみたい。
「客離れ」報道の独り歩き
「客離れ」という言葉は強い。値上げ疲れを感じる読者心理とも相性がよく、SNSでも拡散されやすい。実際、ココイチ関連の記事は高い関心を集め続けている。
しかし、客数だけを切り出しても実態は見えにくい。売上高・客単価・客数の3つを合わせて読まなければ、企業の実情は判断できない。
本記事で考えたいのは「客離れの良し悪し」ではなく、「客離れが何を意味しているのか」である。問題は、誰が離れたのか、何が残ったのか、残った客は何を理由に選び続けているのか、だ。その問いの先に、値上げ時代のブランドが本当に問われていることが見えてくる。
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【ココイチの「客離れ」と「過去最高売上」の同居】
